臆病と冷静の隙間

日々のことを思いついたときに書き留めています

おしるこ売り場のカテゴリー

今日は1日、家にひとりで過ごしていたので、同じくお休みだった親友と電話をして過ごした。

この友人とは大学時代に出会い、たまたま学籍番号が隣だっただけの縁だが、こうして卒業から数年経ち、お互いの住む場所が大きく離れても、些細なことで連絡をとりあえる貴重な友人だ。

この友人とはある計画を立てていて、それは毎年1回、一緒に旅行をする、というもの。

行先はくじ引きで決める。47都道府県が書かれた紙を混ぜて、引いたくじの都道府県から、行きたい場所を出し合って、エリアを絞り込んでいく。

この計画が実行され始めた理由については、また別の機会にとっておきます。

さて、もちろん話の展開が読めたと思うけども、ここ2年はコロナの影響で、中止にせざるを得なかった。

友人は東京に住んでいて、私は東海地方にいるので、そもそも会うことすらままならない。1度だけ友人の勤めるお店に、お忍びのように行ったことはある。でもなんとなく罪悪感がつきまとっていて、心から楽しむことはできなかった。

そんな友人と、都道府県計画の旅程中必ず組み込んでることがある。それが、「井村屋のおしるこを飲む」こと。

井村屋のおしるこ、と言っても種類は様々だし、ピンと来ないかもしれない。私たちが採用しているのは、カップ麺のような容器に入っていて、お湯を入れて1分待つだけの即席おしるこで、大きさはだいたい両手で包めるくらい。私たちは学生時代、冬の休み時間にこれをよく飲んだ。

学生時代に囚われているのもなんとなくダサいかもしれないけど、あの時の気持ちを忘れたくないのも事実で、2人で会う時はよく、このおしるこを飲む。

当然今回もリモートでいいから一緒に飲もう、となった。しかしここで、ちょっと困ったことが起きた。よし、買いに行こう、と車を走らせたが、スーパーにカップおしるこがない。二軒目のスーパーにもない。趣向を変えて百均にも言ってみたが、どこにもない。

そして、果たしてカップおしるこは、一体何の部類なのか。

まず探したのは、カップ麺のコーナーだった。お湯を入れて飲むし、フォルムはほぼほぼ同じなのだから、ここにあるだろう、と。でもそこに即席おしるこはない。

ではデザート?おやつのコーナーかしら、と和菓子の売り場を探したが、ここにもない。

スープ……とも言えなくはない、春雨スープの近くをうろうろするが、ここにもない。

レジ横にもない。

餅の隣にも置いてない。

果たして、カップおしるこは、一体なんのカテゴリーか。

三軒目のスーパーは、比較的小さい規模だったので、時間もあるし、全てくまなく探すことにした。

カップ麺売り場、お菓子売り場、スープ売り場、調味料売り場……棚の後半に差し掛かったところで、製菓材料に行きついた。バレンタインを目前に控えて、チョコをはじめ、様々なものが並んでいる。

そこに、おしるこはいた。缶詰の小豆と並んで、井村屋のおしるこがいた。

ははーん!君のカテゴリーは製菓材料なのか!

果たして、製菓材料だろうか?

https://www.imuraya.co.jp/goods/zenzai/c-oshiruko/oshiruko/