臆病と冷静の隙間

日々のことを思いついたときに書き留めています

オリンピック、備忘録①

今さらながら、冬季北京オリンピックの感想を簡単に。

備忘録みたいなもんです。まったくの素人なので、悪しからず。

 

絶対見るぞ!と決めていた競技は、男子スノーボードハーフパイプと、女子カーリングの二つ。これはソチと平昌でおもしろさを知って、それからはなるべく見るようにしている。なお、体を動かすことそのものは苦手なので、見る専門です。

 

平野歩夢くんは年齢も近くて、ソチのときに彼のことを知り、こんなに若い時から世界で活躍するのは、どんなに苦労があるんだろう、どんな努力をしているんだろう、と思いながら見ていた。自分と同世代の人が、世界中の何億って人間の注目の中、たった一人競技を行って結果を出す姿は、本当に衝撃的で、なんて勇気のある人なんだ、と勇気をもらった。いくら応援する人がいても、実際に取り組むときはたった一人だ。

彼の決勝、まさに金メダルを決めた三本目、その滑走をみていたが、すごいのはこの三本目だけではなかった。

素人感想だが、二本目を滑り切った時点で、これは点数が伸びるぞ、と思った。95点くらいいくんじゃないかな、もしかしたら金メダルに届くのではないかな、と期待を寄せざるを得ない滑りだと思ったけど、点数は予想外に伸びなかった。あれ?と拍子抜けした。

しかし、私は素人だし、平野君を贔屓目で見ているというか、自国の選手だから、過度な期待をしすぎてしまったのかと不安になった。私から見たらすごく良かったけど、プロの審査員から見たらそうでもなかったのかな、と。ものすごく弱気ですね。

でも、ここからが彼のすごいところだった。

最後の三本目、彼が滑ったのは、二本目と全く同じ構成。絶対に認めさせるという確固たる意志を感じた。

私だったら、どうしたら点数がもらえるだろう、と考える。どうしてここまでの技を決めていて点数がもらえないのか、どうしたら点数が伸びるのだろうと不安になって、言い方は悪いけど、審査員に媚びる姿勢になってしまう。

でも彼は、自分の信じる構成を徹底した。自分の構成や滑走が足りないのではない、審査員のジャッジが間違っている、と言わんばかりの滑り。

絶対納得させてやろう、と自分のことを信じ切ることができるのは、本当にすごい。すごいという言葉でしか賞賛を送れないのが悔しいほどに、彼の三本目には点数以上の感動があった。きっと、これまでに重ねた努力があったから、最後まで自分を信じたのだろう。

試験でも、プレゼンでも、自分を最後まで信じることは非常に難しい。私はとにかく弱気なので、ちょっと反対意見を言われるだけですぐに流されてしまう。

悪いことばかりではないと思う、柔軟といえば柔軟だし、人とぶつからないための処世術みたいなものだった。

でも、勝負の世界では、自分を信じなければ、結果は残せない。そんな当たり前のことを改めて考えさせられた決勝でした。

3月に控える資格試験までに、自分は自分を信じきれるかしら。

 

次は、カーリングの感想をまとめられたらいいな。ほかにも、いろいろ考えたオリンピックだったので、しばらく続くかもしれません。